解析の精度とは何か

FEMに限った話ではないけれど、計算というものは基本的にもっとも精度の粗い部分で結果の精度が決まるものです。(有効数字の考え方)

こうしたボトルネックは意外と見落としがちで、計算要素(メッシュ)を必要以上に細かくしたり、計算ステップ数を多くしても必ずしも実際の現象に合致する高精度な計算結果が得られるわけではない、ということを非専門家に理解して貰うことの困難さにも繋がっていきます。
(※ 計算の収束性のために一定以上の詳細化は必要なのは前提として)

材料特性や境界条件を現実の問題と100%合致させることは出来ないですし、そもそも形状や寸法であってもバラツキは絶対に生じるものです。

また、実験値との比較においても、実験装置や条件の誤差、計測器の誤差や測定限界が当然あるわけで、そうしたさまざまの条件を抜きにして実験と計算が合う合わないと議論しても仕方がないのです。

モノ作りにおける解析で重要なのは、厳密解に近づくことではなく、製品の設計開発において方針を定めるに足るデータとしてどの程度のモノが必要なのかを規定しておくこと。正解の無い問題ですが。

オーバースペックな仕事にならないための経験を積み重ねていきたいものです。