“車輪の再発明”をする意味

車輪の再発明というのは、既に存在する技術や手法を使わずにゼロから同じモノを作ろうとすることを指します。概ね無駄なことをするという否定的なニュアンスが含まれる言葉であります。

例えば製品開発においても、過去に同系統の製品設計をされているのであれば、前に倣えで既存の設計を踏襲したモノ作りをする事は多くあるかと思います。

ただし、コレが成立するのは自身が一度それを実施して確認を取ったという点を抜きにすることは出来ず、担当者が変わっても構わず前に倣えを続けて行くと、いつしか設計の本質的な部分が不明瞭になり、工夫と称して変えてはならない部分に手を入れてしまい多大な不具合を生じることもあるでしょう。

納期であったりコストであったり、さまざまな理由から実務上での再発明は避けるべきではありますが、技術革新などにより既存の手法が通用しなくなる場合は起きうるものですし、その際に”再発明”が出来るような知見や時間を確保することが、本当の人材育成に繋がっていくのではないでしょうか。