Salome-Meca for windowsの導入について

私的な覚え書きのようなものです。英語ドキュメントを読んでの個人的な理解に基づいて記述したもので、正確性の保証はしません。

そもそも:Salome-Mecaとは

フランス電力公社「eDF」で開発されたオープンソースCAEソフトウェア。プリ-ソルバ-ポストの統合環境を志向しているようで、日本国内でも解説書が複数有るようです。

“for windows”について

以前から存在は知っていて触ってみてはいたのですが、Linuxベースで開発されたソフトウェアらしくwindowsPC環境ではVM(仮想マシン)上のLinuxで動作させるしかありませんでした。

最近改めて調べたところ、2018バージョンからwindoswネイティブ環境で動作するバイナリが用意されていたこと、2019バージョンで新しい形状モデリングモジュール「Shaper」が追加されて取り扱いやすくなっているようなので、技術的な興味から導入した手順を(あとの自分のために)メモ書き程度で残しておく次第。

Shaper?

従来のモデリングモジュール”Geometry”はノンヒストリー型で予め形状が確定したモデルの作成ではよかったのですが、事後的に寸法変更したりなどがやややりづらい印象でした。(もっとも、ANSYS MAPDLもそうですが)

それに対してShaperはヒストリー型CADに近く、寸法定義などの操作系もそちらに近い形です。3D-CADソフトに解析機能が搭載される一方、CAEソフト側のモデリング機能が3D-CADに近づき、両者はほぼ同じ形態に収束するのかもしれません。

インストール手順について

0. 用意するモノ

1. 動作環境のインストール

Visual Studio 2015、2017、および 2019 用 Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージの手順に従って。Webインストーラーなので、オフライン環境に導入する場合は別途手順に従って全ファイルダウンロードをします(8GBくらいあったかも)

2.Salome-Meca 2019ファイルの展開

ダウンロードしたファイル(本稿作成時点では”sm-2019-w64-0.3.zip”)を全て展開します。フォルダの場所や名前は任意でよさそうですが、「スペース(空白)や特殊文字を含まず」「出来るだけ短い」フォルダ名が強く推奨されています。
例として”C:\SALOME-9.3.0.”が提示されているのでとりあえずそのようにしてみます。

圧縮ファイルを展開した状態のファイル構成

3.Salome-Mecaの起動

展開したフォルダの”run_salome.bat”を開くとまずpythonのコンソール画面が表示され、起動処理が完了すればSalome-MecaのGUIが表示されます。初回起動時にはファイアウォールの許可画面など出る(と思われる)ので、内容を確認しつつ実行許可を出します。

起動後の初期画面(日本語設定適用済)

ちなみに初期設定は当然英語ですが、Preference(環境設定)のリストに日本語があるので、設定してしまいます。

設定画面

翻訳されていないモジュールも当然ありますし、一部訳語に気になるところは出ます。 英語設定のままでもいいじゃないかとも思いますが、何となくこっちの方が落ち着くので。

4.その他設定について

ヘルプを開こうとすると

This application failed to start because it could not find or load the Qt platform plugin “windows”
in “”.

というエラーメッセージが出てきて、Webで調べると環境変数でパスが通ってない云々とあったんですが、正直よくわからない。内蔵のヘルプ表示モジュールが上手く動作していないっぽいのかな? と思い、設定で外部ブラウザーを有効にしたら何となく解決したのでそのように対処しました。

終わりに

今回はとりあえず実行可能な環境を整えるところまで。GUI操作と、Pythonスクリプトによるバッチ処理の両方が出来るっぽいので、使い出のありそうな感触。

まだインストールが出来た程度で肝心の中身をほとんど触ってないんですが、CAE自体には一通りの知識がある(つもり)なので参考書の例題などを動かして探っていこうかと。

ユーザガイドは当然すべて英語なので、辞書片手に読み解きながら行きたいと思います。レッツ独習。