簡易お見積システムの仮提供について

弊社で受託計算を実施する場合の概算費用を計算するページを作成しました。

http://www.soujou.co.jp/quickquotequery

JavaScriptを使用して入力内容に対応したお見積結果を表示します。
最終的には結果を自動でメール送信出来るようにする予定ですが、現状その機能が完成しておりません。

結果の保存はスクリーンショット(Windows PCなら[Alt + PrintScreen])ないしは印刷で行って頂き、詳細は別途メールフォームなどからお伝えください。

CAEの使いどころはそもそもどこなのか

はじめに

取り扱う課題が何であれ、『材料物性』と『境界条件』が現実から大きく外れていなければそこそこ妥当性の高い解が得られるはずです。
CAEは実測値と合わないという声はよく聞かれますが、そもそも完全な現象再現はコストが掛かりすぎます。

  • 寸法のバラツキ
  • 材料物性のバラツキ
  • 温度依存性
  • 負荷(荷重)のバラツキ
  • 計測器の測定限界、誤差
  • 計測器を装置に取り付けることが現象に与える影響
  • 数値計算上の近似誤差

などなど、さまざまな要因を踏まえて精度の話をしないといけないはずです。
ザックリ70点くらいの結果で可不可を判断する、くらいの使い方をしていく方が実務上はよろしいかと。

トラブルシューティング

私がこれまで主に受けてきた案件がここになります。
例えば、部品(金型)が割れたので計算によって原因を確認して対策を打ちたい、などです。
実際に現象が起きているので計算が合致しているか(≒正しいか)どうかを判断しやすい反面、実験の計測値と計算値の合致度を必要以上に求められることもあります。
また、結果に対して対策案を検討することもありますが、製造上の都合などは情報がないことも多く、具体的な対策を提案できる立場や権限、責任範囲を持てないと実効性が薄くなることも…。

現象の可視化

計測が困難、あるいは不可能な現象を計算により視覚化して検討すること。
熱解析(特に部品内部の温度)、流体解析、磁場解析などが主に含まれると思います。

測りづらいものであるので実験値との整合をどう保証するか、妥当性評価をどうするかが難題。
実験との比較をするにせよ、目的が曖昧だとよくわからないコンター図だけが出来て取扱いに困るかも。

設計の方針決め

複数の設計案に対して、より優れているのはどれであるかを比較検討する目的。
製品開発の初期段階における粗い検討というか設計計算の一環として運用するもの。
専任者が実施するような高精度のものではなく、設計案のどちらを取るべきかであったり、安全率込みで塑性変形しないことを確認するとか、そういう範囲で適用していくのがよいと考えます。

受託CAEの存在について

受託解析をやってきた身としては、まあ正直に言ってしまうとそれが必要だと理解されているメーカーさんは既に内製で人員と設備を調達出来ていて、私のような零細事業者が入る余地はほぼ無いのだろうとは感じています。

他方、そうでないところではそもそもそんな小難しいものは必要ない、従来の設計基準で十分だ、と思われているのが実情でしょう。

受託解析はあくまで設計開発のお手伝いであって、それ自体が何かを創造するものではありません。
大手ベンダーの受託では手の届かないような小さなところをお手伝いしていけるような仕組み作りを、今考えています。